ケーキを作ったことがありますか?
自分で作ったケーキを、ティーの時間にいただく...。それはもう、最高のひとときです。
友人を招待しての楽しいパーティ...。「おいしい」のひとことが何よりうれしい。
誕生日などのプレゼントに、さりげなく贈る...。「うわぁ、ありがとう」って喜ぶその顔をもう一度見たくて。
ね、作りたくなってきたでしょう?
さあ、スポンジケーキを作ってみましょう。
小麦粉 ... 90g
薄力粉であればなんでもいいです。特にケーキ用を使う必要はありません。
粉はふるってからはかりましょう。
砂糖 ... 90g
砂糖であればなんでもいいです。特にグラニュー糖でなくてもいいです。
でも、グラニュー糖のほうが上品な甘さです。
卵 ... 3個
常温にしておきましょう。その方が泡立てやすくなります。
バター ... 30g
特に無塩バターでなくてもいいです。マーガリンでもいい(本当か?)。
ベーキングパウダー ... 小さじ1/2
縁起ものなので入れましょう。膨らみやすくなります。別になくてもいいです。
バニラエッセンス ... 適量
別になくてもいいです。ないからといって作れないわけではありません。
生クリーム ... 200cc
量は多くても少なくてもかまいません。飾りつけに使うだけですから。
砂糖 ... 20g
甘いのが好きな人はじゃんじゃん入れてください。上品な人はこのくらいです。
ブランデー ... 適量
ワンランク上を狙う人にとっては必須です。ブランデーの代わりにウィスキーでもいいかも。
水 ... 100cc
砂糖 ... 50g
ブランデー ... 適量
このシロップが秘密兵器です。焼きあがったスポンジにこのシロップをかけます。
すると、ふわっとしていて、それでいてしっとりしている感じになります(と思っているのは私だけかな?)。
小麦粉、砂糖、卵、バターの分量の関係は?
だいたい卵1個に小麦粉と砂糖は30gずつくらい、バターは10gです。
バターの量を多くすると、しっとりとしたスポンジになります。バターの量を少なくすると、ぱさぱさしたスポンジになります。
材料はどのくらい正確にはかったほうがいいの?
正確といっても、化学の実験のように、上皿天秤で0.1gまではかったり、メスシリンダーで最小目盛りの1/10まではかったりする必要はありません。
しかし、90gと100g、50ccと60ccは区別できるくらいにしてください。せっかく分量が書いてあるのだから...。
適量っていったいどれくらいですか?
たとえば、生地にバニラエッセンスを加える時は、生地から甘いバニラの香りが漂ってくるくらいの量を入れます。
せっかく香り付けにいれるのだから、香りがわからないのでは意味がないから...ね。
ホイップクリームにブランデーを入れる時も同じです。
生クリームをなめてみて、酔ってしまうくらい...ではなく、ブランデーのいい香りがつくまで入れます(あまりたくさん入れすぎると、泡立たなくなるので注意してくださいね)。
まず、焼き型の準備をします。
内側にバター(はかったものとは別のものです)を塗り、小麦粉(これもはかったものとは別のものです)を薄くつけます。
そして、底面と側面にクッキングシートを敷きます。
余分な小麦粉は落としましょう。小麦粉をつけすぎると完成時にスポンジが白くなります。どうせ生クリームで隠れますけど...。
クッキングシートがなければ普通の紙でも大丈夫です。ただし、ビニルコートした紙は絶対に不可です。
シロップを作ります。
水100ccに砂糖50gを加えて溶かします。そしてブランデーを加えて、香りをつけます。
それを1度沸騰させ、室温まで冷まします。
味見してみると...とてもおいしいです。味見しすぎるとなくなってしまうのでもう一度作りましょう。
卵を泡立てます。
卵白と卵黄に分けます。それぞれを泡立てます。(別立て法!)
卵白は角が立つまで頑張って泡立てましょう。ボウルをさかさまにしても落ちないくらいまで泡立てましょう。
ここの作業で手を抜くと、ケーキは失敗に終わります。心してかかりましょう。
納得いくまで泡立てたら、砂糖を1/3ずつ2回に分けていれましょう(残りの1/3は卵黄のほうに入れます)。
砂糖を入れた後は、もう泡立ちません。後戻りできません。
砂糖を入れる前に、もう一度胸に手を当ててみましょう。後悔しませんね。
砂糖を入れてからも、つやが出るまでしっかりかき混ぜます。
とにかく体力勝負です(ハンドミキサーあればかなり楽です)。
卵黄は卵白ほど頑張る必要はありません。
いきなり、残り1/3の砂糖を加え、泡立てる...というよりかき混ぜます。
だんだん、白っぽくなっていきます。マヨネーズ程度の色になるまででじゅうぶんです。
泡立てた卵白と卵黄を混ぜます。
卵白を卵黄に...でも、卵黄を卵白に...でも、どっちでもいいです。私は卵白を卵黄に入れています。その方が入れやすいので。
しっかりと泡立てると、次に入れる小麦粉と混ざりにくいです。そこでシロップを少し加え、生地をゆるめます。
シロップを入れる量は大さじ1杯くらいでいいです。入れすぎるとせっかく泡立てた苦労が台無しになってしまいます。
小麦粉とベーキングパウダーを加えます。
泡立てた卵に小麦粉とベーキングパウダーを加えます。
小麦粉は2回に分けたほうが混ぜやすいですが、1回で入れてしまっても大丈夫です。
卵をしっかりと泡立てていれば、この状態でもまだふわっとしているはずです。
次に溶かしたバターを加えます。
バターは電子レンジまたは湯せんでしっかりと溶かします。
湯せんで溶かすほうが安全です。何が安全かって?電子レンジでやってみればわかります。
バターは冷えると固まるので、熱いうちに加えましょう。やけどをしないように。
よく混ぜないとバターがボウルの底にたまってしまいます。
最後にバニラエッセンスを加えます。
バニラの甘い香りがつくまで加えましょう。
生地を型に流し込みます。
生地を型に入れる時は、まんべんなく、平らになるように流し込みます。
そのあとで、霧吹きで表面に水を吹きかけます。
決してトントンと型を台に打ちつけないこと!せっかくの泡が逃げて、ふっくらと焼きあがらなくなります。
さあ、焼こう。
オーブンは170度で30分です。予熱しておきましょう。
この間に洗い物をしたり、生クリームを泡立てたり、出来ばえを神に祈ったりしましょう。
焼きあがったら...。
ただちにオーブンから取り出し、台上30cmから下にトンと落とします。
これをしないとせっかく膨らんだスポンジがしぼんでしまいます。
あとは、型から取り出し、まな板の上で冷まします。
冷えきる前にシロップをかけましょう。
スポンジの間に生クリームをはさむために、スポンジを横に切ります。
ケーキナイフがあると便利ですよ。信じられないくらいきれいに切れます。
2つに切ったら、切り口を上にして置きます。そして先に作っておいた、おいしいシロップを全部ふりかけます。
生クリームを泡立て、飾りつけます。
最後の力仕事です。生クリームを泡立てます。泡立ては2段階でおこないます。
まず、角が立たずに、ふにゃっとなるくらい(ああ、説明しにくい...)にします。(七分立て)
この状態でスポンジ全体を塗ります。パレットナイフがあるときれいに塗れます。
残った生クリームを再び泡立てて、角が立つくらいにします。(八分立て)
この状態で絞り出し袋に入れ、模様を描きます。美的センスが問われます。
生クリームは泡立てすぎるとボロボロになります。こうなるとどうしようもありません。
ケーキに飾るのはあきらめて、ウインナコーヒーにしてしまいましょう。
あとの飾りはご自由に。
フルーツを乗せたり、スライスアーモンドを乗せたり、チョコチップをふかけたり...。
チョコスティックで「Happy Birthday」なんて書くものいいかも。
画像のは単にチョコレートシロップで模様を描いただけです。
で、味は?
おいしいに決まってるじゃないですかぁ。
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作成者 : Prettymilk ( e-mail : prettymilk@yahoo.co.jp )
作成日 : 1999/02/05
更新日 : 2016/09/14
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